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引越しの時ってどうしたらいい？

よくある質問にお答えするシリーズです。今回は、現在神棚をお祀りされている方で、引っ越しをする時にどうしたらいいのか？という質問をよく頂きますので、答えていきますね。

神様の引越しに関する神事がある

現在の神棚のことだけでいえば、取り外しをして、引越しする新しい場所に取付して頂いてもOKです。が、何か違和感があるから、この記事に辿り着いたはずです。そのビビっときた違和感は、正解！！普通に神棚を引越しするだけでは、神様に失礼になります。実は、神社において、神様が引っ越しする式典が存在し、遷座（せんざ）といいます。遷座祭は、２回する事が必須になります。

１回目の遷座祭

今ある神棚に御鎮座されている神様に引っ越しする主旨を伝えて、一度天にお帰り頂く儀式です。これにより神棚は「ただの箱」になり、中にある御神体は「物体」という存在になるので、移動してもOKです。いきなりなんの前置きもなく引っ越しし始めると、神様としても、なんだ？？なんだ？？とびっくりされますよね。そういう神事が１回目の遷座祭になります。

２回目の遷座祭

引っ越し先にて取付をおこなった神棚に、神様を再びお迎えする神事になります。神様に、新しいお住まいは、こちらですよ。という事をお知らせし、新しい場所にて以前と同じようにお見守り頂くために行う神事になります。

引越しの時に心掛けたい事

引越しのタイミングで、神棚を綺麗に掃除しましょう。これは、最低限できる神棚にできるマナーですので、お願いしたい所です。これは、常若（とこわか）といって、常に若々しく清らかな状態を保つ事が神様が好まれる場所になります。といっても、形あるものは、経年劣化しますので、２０年に１度社殿を立て替えるのが伊勢神宮で行っている式年遷宮になります。そうです。神棚も式年遷宮する方が多いのです。若々しく清らかな空間を維持する事が大切なのですね。

古い神棚ってどうしたらいい？

神棚を式年遷宮する時に、払い下げという制度を使ってみてはいかがでしょうか？まだお祀りされていないお知り合いの方で、神棚をお祀りしたい方がおられましたらば、その古い神棚を綺麗に掃除をして差し上げるという事です。これは、伊勢神宮でも行われており、式年遷宮の時に、伊勢系列の神社に社殿を払い下げし、伊勢ご神徳を全国に届けるというものです。払い下げのケースが難しい場合は、年始にやっている「とんど祭」というお焚き上げの神事にて神社で処分して頂く事をおすすめします。料金は、お気持ち程度なので、白い封筒にお気持ちを入れて、社務所にて納めましょう。

理解したけど不安な方

この記事を読んで、内容は理解したけども、不安な方はいつでもご相談下さい。皆様の状況に応じた神棚の引越しのアドバイスをする事が可能です。神主さんのお知り合いがいない場合などもご紹介させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。最後まで記事をご覧いただきまして、ありがとうございます。

＊＊＊＊＊＊＊＊神棚について＊＊＊＊＊＊＊＊＊

弊社では、多くの企業様とご家庭の神棚の御造営工事を担当させて頂いています。神棚は、ネットやホームセンターでも販売されていますが、取付はご自身で行わないといけないので、どんな神棚を選べば？？どこの場所に取り付けすれば？取り付けの仕方は？？落ちてきたらどうしよう？などの疑問や不安をお持ちに対して、神棚の選定から取り付けまで一貫してさせて頂いてきました。それらの神棚のわからない事を神棚ページにまとめました。

神棚コーディネーター講習

神棚コーディネーター講習では、神棚をお祀りしたお客様に対して、神棚の選定・取り付け場所の提案を行う神棚のコーディネートに特化した資格講習になります。現在・関西支部・東海支部・関東支部にて講習会を行っております。神棚コーディネーターになって、神社を盛り上げていこう＾＾