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文化財講座

宮大工が解説する切妻鐘楼の部材名称

2021.06.27
当麻寺 鐘楼

今回のテーマ

文化財建造物ビギナーのために、まずは部材名称を勉強できるようにしよう!!という事で、文化財建造物を学んでいただくための基礎知識として、写真に部材名称をプロットして、解説していきたいと思います。

1、鐘楼(しゅろう)の部材名称

鐘楼の部材名称
(出現する部材名称)
袴板:はかまいた:袴のような形状をしているので、袴板という
格子:こうし:十字に交わるもの。これが扉になると格子戸
縦格子:たてこうし:格子を縦のみに配置したもの、台形断面や菱形断面になると連子格子といい、寺院建築の
          窓の格子として、緑色に彩色されているのをよく見る
丸柱:まるばしら:丸い柱のこと
舟肘木:ふなひじき:舟の形に似ている事から舟肘木という
丸桁:がぎょう:朝鮮半島または大陸から寺院建築が伝来した際、桁の断面形状が丸かった時の名残で丸桁という
棟木:むなぎ:棟になる木なので、棟木という。
妻虹梁:こうりょう:妻側にある虹梁のこと。写真では、ほぼ妻梁といっても良いが、わずかに虹梁っぽいので、
          妻虹梁と記載した。
梵鐘梁:ぼんしょうばり:梵鐘を吊るための梁をいう。
垂木:たるき:軒を支える構造部材。鎌倉時代に、桔木(はねぎ)が登場してからは、装飾だけの要素になる。
茅負:かやおい:垂木の先端付近にのる部材。垂木と破風板を繋ぐ。
裏甲:うらごう:茅負や破風板の上にのる部材。木口を外側に見せる切裏甲と、木口を見せない布裏甲がある。
破風板:はふいた:切妻屋根や入母屋屋根の屋根の断面を隠すための装飾板
軒巴:のきどもえ:本瓦葺きにおける丸瓦の先端装飾
軒唐草:のきからくさ:本瓦葺きにおける平瓦の先端装飾。軒唐草の下にある瓦を敷き瓦という。
鬼瓦:おにがわら:瓦棟の端部処理をするための瓦。鬼の形相をしているものを鬼面という。浄土真宗などで
         よく見られる筒状のものが3つついたものを経ノ巻型という。類似しているもので、経ノ巻型
         厚みを持たせた獅子口というものもある。

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